2018年8月27日月曜日

FREEFUNK Live次回は11月4日Jirokichi!!

例年8月は航海日誌、1本ぐらいしか書いてない。
毎週のようにフェスや現場が続くので、ほとんど自分の時間を取れないのだけど、
今年はありがたいことに少しフェス現場が減ったので、
曲を作ったり録音作業をやったりとできた。
うだるような猛暑なので、なるべく外に出ないというインドア志向だが、
日本もエジプトとか中東の国みたいに、夜型になればいいと思う。

昔いったエジプトのカイロでは、夕方夜になると街に人が溢れ、
子供達もなぜかたくさんいた。

夏場に買い物に出かけるのは、たいてい夕方、陽がおちてからのほうが涼しくてよい。
もっとも、今日は夕方の6時に外に出てもすごい熱気だったけど。。。

さて、そんな夏もきっとすっかり終わった頃になるであろう、
11月4日に高円寺次郎吉でFREEFUNKのライブが決定した。
ゲストにEllieさんを迎えてのライブとなる。
Ellieさんと一緒に演奏するのは昨年以来だから、ちょっと久々だ。
11月には石巻ブルーレジスタンスにてOre-Fesも開催されるので、Ellieさんとのライブは
次郎吉、そして石巻で是非堪能してもらえればとおもう。

新曲も増えてきたし、さらに追加で曲作りに励んでいる。
どんどん新しい曲を演奏したいのだ。

そんなわけで11月4日まで、今のところFREEFUNKライブはありませんので、
是非その時に会いましょう!!

詳細はまた追って。

2018年8月22日水曜日

Aretha Franklin, The First Lady Of Chocolate City...

アレサ・フランクリンが亡くなってしまった。
世界中にニュースが流れ、ソウルミュージックやゴスペルミュージックにとどまらず、
多くの音楽ファンが悲しみ、彼女の音楽を今一度聴きなおしている。

アレサに関する評伝は専門家のみなさんが色々と書いておられるので、
あくまでも個人的な思い入れとして。

最初にアレサを聴いたのは、ソウルミュージックを好きになる少し前、1986年か87年だったか、
ストーンズのキース・リチャーズとロン・ウッドをゲストに従えた「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」のミュージックビデオだった。
オリジナルよりさらに粘っこい、ドスの効いた歌が最高にかっこよかった。
そのあとぐらいからか、リズム&ブルーズを色々聴くようになり、
アトランティック時代の曲を聴き、夢中になったものだ。



ほどなくして(たぶんテレビ放送で)見た映画「ブルース・ブラザーズ」でのアレサの歌う「Think」。
音楽映画史上最高の傑作だと思うが、レイ・チャールズの歌うシーン、JBのゴスペルを歌うシーンと並んで
アレサの歌う場面はハイライトの一つだとおもう。
仕事辞めてバンドで稼ぐ、っていうマット・マーフィーに対して「考えろ!」と迫るアレサ。
ありゃどうみてもアレサがツアー出た方が稼げるよな、って子ども心に思ったものだ。



バンドをはじめて、東京で知り合うソウルミュージック好きの女子は
ほぼ全員がアレサが好きだといった。
おそらく、自分の世代に限らず、あるいは日本に限らず世界中で彼女の歌がひとつの基本、
スタンダードになっていたんじゃないかと思う。

FREEFUNKでも多くアレサの曲は演奏した。
演奏する率が多かったのは「Rockstedy」や「Respect」、「Chain Of Fools」あたりだが、
「Spirit In The Dark」や「Natural Woman」もFREEFUNK以外でのセッションでは演奏をしたし、
たぶんそういう人たちが多数いるんじゃないかと思う。

1971年のフィルモアのライブ盤はとりわけ、多くのソウル&ファンク志向のバンドマンにとっては、
目指すべきバンドのグルーブの指針になっていたように思う。
キング・カーティスやビリー・プレストン、コーネル・デュプリーなど錚々たるメンバーで、ゲスト飛び入りにレイ・チャールズってもうすごすぎでしょ。
その時の映像もYouTube時代になり発掘され、見る事ができる。これはいつかちゃんとオフィシャルで出して欲しいぐらいだ。
絶対どこかにマスターテープあるはずだから。



アメリカ各地には”クイーン”の称号を持つシンガーは多くいる。
メンフィスのソウルクイーン、ニューオリンズのソウルクイーン、マイアミのソウルクイーン等。。。
でも”クイーン・オブ・クイーン”、つまりソウルの女王といえばただ一人アレサだけだ。
そしてそれはこれからもきっと変わらないと思う。

ロックやポップスも自分のスタイルで歌い、見事な説得力で迫ってくる、
そんなシンガーはなかなかいないと思う。

パーラメントの1975年のアルバム「Chocolate City」でもジョージ・クリントンはこう言っていた。
Miss Aretha Franklin, the First Lady...


さて、最後に今アレサのアルバムでどれが好き?と言われたらこれを選ぶというもの。
アレサのゴスペルアルバムは70年代の「Amazing Grace」が有名だが、1987年のこのアルバムも素晴らしい。
もう一人のソウルクイーン、メイヴィス・ステイプルズを迎えた素晴らしい歌声。



Rest In Peace, Aretha Franklin...



2018年8月20日月曜日

終わりゆく夏、終わらないパーティー・・・P-Funkとは盆踊りである

サマーソニックとともに、夏も終わりゆく。
すでに夜は涼しくなり、一時期の40度越えほどではなくなった。
それにしても今年のサマソニは素晴らしかった。
全体の集客はちょっと少なかったようだが、我々ファンカティアー達には、ジョージクリントン率いるPファンクのライブがあり、
最高の夏になったのではないだろうか。

金曜の夜中のソニックマニアでのライブからまずはスタート。
ひたすら新曲をぶちかまし、最後に往年のヒット曲のさわりだけをささっとやって終了。
フルでやったのは「Flashlight」ぐらいか。
しかし最高の盛り上がりだったし、新曲もどれも良いのだ。
孫や子供達に引き継いでいくためという側面もあるだろうけど、Pファンクサウンドをアップデートしていて、
それが素晴らしかった。

そして昨夜の最後、ビーチステージの締めくくりに再登場。
冒頭は移動中で聴けなかったが、こちらも新曲からスタートしたようだった。
そして中盤からは怒涛のPファンクメドレー。
Flashlight、Knee Deep、 Give Up The Funk、Atomic Dog。。。。

ブラックバードのギターが素晴らしかった「Maggot Brain」では途中で花火が打ち上がり、
最高の盛り上がりだった。
なんでか涙溢れそうになったよ。

砂浜に鳴り響くPファンクlパーティーのリズムと、お囃子のような歌。鳴り響くギターの音色。
以前にも書いたが、これはまさに”盆踊り”だとおもった。
奉納という聖なる行為と、人々を解放する俗なる行為とが入り交わり、
熱気を帯びていく。

来年の5月にはツアーから引退するというジョージ。
日本でこういう大きな野外フェスに登場するのはこれが最後だろう。
そういう意味でも音のひとつひとつを噛み締めながら、楽しませてもらった。

↓Maggot Brainで花火が打ち上がる様子。感動的だった。


↓桃花はサマソニ初参戦。「レキシ」とか観たかったそうな。来年も来るべし!

P-Funk Show at Summersonic!! #georgeclinton #pfunk #summersonic

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2018年8月14日火曜日

トロピカルタイム

40度を越すような猛暑はさすがに落ち着いてきたが、
毎日暑い。
暑くない日はたいてい台風がきたり大雨だったりして、
なんだか日本の気候は赤道直下の熱帯南国のようになってしまった気がする。
昔行ったグアムはそんな感じの天気だったから、
地元の人は誰も天気予報なんてあてにしてないと言っていた。

地球の温暖化という深刻な状況があるようだが、
いっそ日本も南国認定してしまってもいいかもしれない。
どこかの老害会長の言い出したサマータイムなんてまるで要らないけど、
ハメハメハ大王ばりの南国タイム、トロピカルタイム導入なら大歓迎だ。

♪ 風が吹いたら遅刻して 雨がふったらお休みで〜


2018年8月1日水曜日

Carla Thomas, The Queen Of Memphis Soul

今夜はビルボードライブでカーラ・トーマスのライブを観てきた。
フジロックに続いて連続で見ることができて嬉しい。
構成はフジロックとほぼ同じで、まずはバンドでインストを1曲。
ギターもブルージーで素晴らしいし、なんといってもホッジズ兄弟、とりわけチャールズのオルガンは最高だ。
前回のスペンサー・ウィギンスの時もそうだったが、思わずチャールズのオルガンプレイを見入ってしまった。

そして妹のヴァニーズ・トーマスが数曲歌う。
彼女の歌も素晴らしい。艶のある歌声で、アルバムも是非聴いてみたい。

その後MCというかマネージャーが煽りを入れてメンフィスソウルの女王カーラ・トーマスが登場。
60年代の、あの頃の可愛らしい感じもしっかり健在だが、なんともう76才。
いや、それにしても元気だ。
これぐらいの年齢になるとけっこう、座って歌うシンガーも多いが、
カーラは終始立って、ときおり振り付けも軽めだがやっていて、元気だった。
ちょっと子供っぽいようなあの歌声、ワン&オンリーのシンガーだと改めて思う。

自身の代表曲「B-A-B-Y」などは大盛り上がり。
そして最後には父ルーファス・トーマスの代表曲「Walking The Dog」を妹とともに歌ってくれた。
エンディングでは「ダディがこうやってよくやったのよ」なんて言いながらちょっとふざけたようなスキャット風もやったりして、
実に楽しい。
表情もお父さんに寄せてみせてくれて、そっくりだと思った。
世界一ファンキーな爺さんだったルーファス・トーマスの素晴らしい音楽が、こうやって娘のカーラやヴァニーズを通して
日本でも鳴り響くことが嬉しい。

また是非日本にきて欲しいね。

カーラはこの頃の雰囲気も素晴らしい。
70年代の新しいソウルミュージックのムーヴメントを感じさせてくれる。