2011年5月31日火曜日

Pファンクな夜は更けていった

土曜は足元悪い中、新宿ゴールデンエッグに来ていただいた皆さん感謝!
河地依子さんの渾身の著作「P-FUNK」にかこつけて勝手に(?)
盛り上がってしまおうというイベントでした。

そしてその著者、河地さんをも巻き込み、
Ebony-B、サイモンガー・モバイル(&嫁モバイル)を迎えて
盛り上がりました!

今回のお題として各出演者、P-FUNKのカバーを演奏するというのがあったんですが、
Ebony-Bはなんとギターレス編成なのに、
「Alice In My Fantasies」
そしてジューニー・モリソンの「Super Spirit」をプレイ。

Aliceはオルガンとベースのユニゾンが気持ちいいナイスファンクに。
そして変態ジューニーの曲がライブで聴ける快感!
ジューニーの曲って、ほんと凄くて、
ファンクなんて大抵AメロBメロだけだったりするんだけど、
ジューニーは曲中でどんどん展開していっちゃう。
イントロと最後が全然違う曲にすら聴こえてくるのです。
まさかのコーラスで「ニャニャニャニャニャニャニャー」とは!
それにしてもヨースケ君のファルセットはジューニーの曲と相性が良い。

サイモンガー・モバイルさんはなんと
1975年のパーラメントの名盤「チョコレートシティ」の中でも
とりわけ顧みられない曲「Let Me Be」をチョイス。
まさかニンテンドーDSでこの曲を演奏する人は居なかったろうなあ。
しかしこれまたサイモンガーさんの声が良く似合う。
ホント、この曲を熱唱するエディ・ヘイゼル想像したら一瞬目から汗が出ました。
オリジナル曲でもP系ネタを仕込んでみたり、流石です。

そして我々フリーファンクは、
サイモンガーさんと同じく「チョコレートシティ」収録の「Big Footin'」と
ブーツィーの名曲「I'd Rather Be With You」を演奏。
「I'd Rather Be With You」は初めて演奏したけど、とても馴染む曲でした。
Sammyの鍵盤ハーモニカ(メロディカ?)がいい感じでしょ。
最後にゃ遊佐君のベースソロががつんと来る流れで。
ということでここまで誰もいわゆるPの王道選曲しないという流れでした。

ライブの最後は河地依子さんをベースに迎えて、
ファンカデリックの「Good To Your Earhole」と「Red Hot Momma」を演奏。
河地さんのぶっといベースプレイはやはりP譲りですな。

そんなわけでPファンクにずぶずぶな夜でした。。。
またやりましょう!

出演の皆さんもお疲れさまでした!
河地さんどうもありがとう!本も売れて良かった!!



足を悪くしてたジョージクリントンも退院できたみたいだし、
ブーツィーもいよいよ日本に来るしね。

2011年5月22日日曜日

ベースマガジン6月号「ブーツィー特集」

今月20日に発売されたベースマガジンのブーツィー・コリンズ特集の記事を書かせてもらった。実はベースマガジンで過去にも2度ブーツィーの特集があった時に記事を書かせてもらっている。
今回は久々の新作が出たという事で、それにまつわるここ近年のブーツィーの動きをまとめて書いた。
ブーツィーの近年の活動はどちらかというと、あの個性を活かしたキャラクタービジネスぽいところがあるが、新作は非常に音楽的だし、自身のキャリアの総括のような内容だ。
8月の来日ライブがとても楽しみ。
それこそJB時代からPファンク、そして現在までを見せてくれるようなライブを期待したい。

そして今度の土曜28日は、新宿Golden Eggでライブイベントとして、上の記事でも紹介した河地依子さんの「P-FUNK」本の発売記念イベント。
Ebony-Bやサイモンガーさんと一緒に楽しいライブになるの間違い無し!なのでぜひ!!!



5/28/2011(Sat)
祝!Pファンク本発売記念・裏イベント!
live: FREEFUNK / サイモンガー・モバイル / Ebony-B & The Grasshopper(s)
special guest:河地依子

open 19:00 / start 19:30
music charge 2000yen

記念すべき出版!日本初!Pファンクに関する書籍が遂に発売となります!
勝手(?)ながら、これを記念するイベントを開催します!
皆でOne Nation Under A Groove!しましょう!

「P.FUNK」の著者、河地依子さんのゲスト参加が決まりました!
当日本を持ってきていただいた方には著者サインをしていただけます。
また、会場でも物販で販売しますので、是非お買い求めください。

2011年5月12日木曜日

祝!ブーツィー来日ライブ決定!

ブーツィー・コリンズが来日公演を8月に行う事が決定した。

http://clubcitta.co.jp/001/bootsycollins/

先日原稿を書いたベースマガジンにも「来日祈願!」と最後に締めくくったのだが、
こうして決定した事は誠に嬉しい。

Bootsy Collins & Funk U Bandという名前で、盟友のバーニー・ウォーレルやブラックバード、レザーシャープ他、T.Mスティーブンスも一緒だ。
しかも会場は川崎チッタとサマーソニック。
最高のシチュエーションだと思う。

チッタはおそらく、90年代のPファンクのライブを忘れられない人で埋まるだろう(笑)。
そしてサマソニではレッチリなんかを目当てに来ている音楽ファンに広くブーツィーを知ってもらう、格好の機会だ。
ブーツィーの来日は2008年のフジロック以来3年ぶりだが、
こうして単独で公演をしてくれる事は素晴らしい。
単独来日は13年ぶりらしい。そうか、そんなに経つんだ....。

最新アルバムに沿って、きっと彼の音楽ヒストリーを振り返るような内容もあるのではないだろうか?
T.Mを連れてくるのは、彼がバーニーやブラックバードと一緒にバンドを組んでいた事も関係していると思うが、どんな構成になるのか楽しみだ。
ラバーバンドの曲が中心になるのかと思うが、ブーツィーはファンク大学の学長でもあるので、是非JBやジミヘン、スライなど彼にとってのルーツでありファンクの歴史の重要なパートを占める音楽についても、何かしらの形で表現をしてくれたら嬉しいな。

ともあれ、全国のファンカティアーは是非ライブに集まって、一緒に盛り上がりましょう。
ちなみに既に僕は70年代のライブ音源ばかり聴いている。
あのベースがまた聴けるのかと思うと・・・ハレルヤッ!!

以下の写真は前回フジロックでのライブよりステージ脇からウチの奥さんが撮影したモノ。

2011年5月6日金曜日

5/28(土)はP.FUNK本発行記念裏イベント!本を持って集合!

河地依子さんが渾身の著作「P-FUNK」を遂に発行された。
以前から話は聞いていたが、こうして形になると感慨深い。
ものすごい超大作だ。素晴らしい!
お疲れさまでした、河地さん。

これだけPファンクについてまとまって書かれた書物はこれまでなかった。
日本のPファンク好きならわかると思うが、
これまで僕らが頼りにしていたのは、
レコードコレクターズ誌の増刊号「Soul & Funk」編と、
数年前にWaxpoeticsが出したPファンク特集だけだった。

レココレの特集は元々1989年、ジョージ・クリントンの初来日に合わせて発売された特集を、
他の特集(JB、スライ、カーティスなど)と合わせまとめたものだ。
とはいえこちらも発売が1993年で、情報の更新がそれ以降止まっていたし、
内容的にもまだPファンクの謎が解き明かされていなかった部分も多く、
今となってはかなり物足りないのが正直なところだ。

そこをかなり補ってくれたのは、
時折再発されるパーラメントやファンカデリックの国内盤に多くに付いてくる、
河地さんの詳細な解説であり、都度情報が更新されており、
日本のファンが国内盤をチョイスするのも、その解説が読みたいからというのは、
かなり多かったんじゃないかと思う。
パーラメントのBOXセットではかなり充実したストーリーが書かれていた。

しかし一方で、こうした解説に収まりきらない物語も多い。
例えば、パーラやファンカの黄金期は比較的語られやすいが、
そもそも彼らの出生作「Tesify」のあたりはアルバムリリースもないので、
あまり知られる事がなかった。
その辺りは実は、ファンカデリックのウエストバウンド時代のシングル集の
英語ブックレットが非常に詳しいのだが、あれは字が細かくて何度も読む気がしない(笑)。

ともあれ、「P-FUNK」を読んで初めて知った事も多かった。
まだまだこの音楽は謎に満ちている・・・・
そこがまた、魅力でもある。

5/28に新宿GOLDEN EGGでライブをやるが、
イベントを「祝!Pファンク本発売記念・裏イベント!」とさせてもらった。
共演はサイモンガー・モバイルさんにEbony-Bの皆。
彼らと一緒に、Pファンクの曲を演奏したりして楽しみます。
さらに、ゲストという形で、河地依子さんにも遊びに来てもらう事に!
河地さんにも勿論ベースを弾いてもらう予定。

当日「P-FUNK」の本を持ってくればサインしてくれると思うので、
皆さん、本を片手に5/28(土)は新宿歌舞伎町に集合だ!

【5/28/2011】
祝!Pファンク本発売記念・裏イベント!
live: FREEFUNK / サイモンガー・モバイル / Ebony-B & The Grasshopper(s)
special guest:河地依子

open 19:00 / start 19:30
music charge 2000yen


カサンドラ・ウィルソンライブ・・・色あざやかなブルーズ

カサンドラ・ウィルソンのライブを観てきた。
前回のビルボードでのライブを見逃してしまったので、
前々回たぶんブルーノートで観た時以来だ。

銀のスパンコールのドレスをまとい、
日本で手に入れたのか、扇子を持って歌うカサンドラ。
素晴らしかった。

チャーリー・パットンのデルタブルーズのような古いブルーズによく似合う、
モノクロな光景が、彼女の歌声を通して色あざやかに蘇る。
そんな感覚があった。
もっとも、単なる再生やカバーではなく、
カサンドラの音楽へと昇華されている事が素晴らしい。
古いブルーズを聴いた時に、彼女には
感じられたリズムや鳴っている音色が聴こえたのかもしれない。

名手ブランドン・ロスのギターも素晴らしかったし、
もう一人のギタリスト(マーヴィン・スーウェル / Marvin Sewell)の、
スライドギターも素晴らしかった。

控えめだけど、日本の事を思ってくれるカサンドラは、
凛として本当にかっこいい。
カサンドラのライブは、今後も可能な限り観に行こう、と思った。