2026年1月28日水曜日

SLY & ROBBIE、最強リズムセクション

レゲエ・ミュージックの最重要かつ最強リズムセクションを担った、
スライ・ダンバーが亡くなった。
スライ&ロビーの名前を知らない人はいないと思いつつ、
知らなくても彼らの演奏やプロデュース作品は絶対にどこかで耳にしていると思う。

自分が彼らの名前を知り、聴くようになったのは90年代初頭。
ブルーズを起点に、ソウル、ファンク、ジャズとブラックミュージックに傾倒する中で、
カリブ海の音楽にも惹かれていくのは、今思えば自然な流れだった。
とりわけレゲエは、ソウルやR&Bをルーツに持つ部分が多く、
ロック系のミュージシャンにも言及されたり、実際にカバーされることもあり、
入りやすかったのだと思う。

ボブ・マーリーやジミー・クリフから始め、
スライ&ロビーの音楽に出会うのもそれほど時間はかからなかった。
その後、90年代には輸入レコード屋で働いたこともあって、
ジャマイカから送られてくる最新のレゲエ、ダンスホールのヒット曲にも触れ、
レゲエにおけるリズムのスタイルの重要性を理解することができた。


スライ&ロビーはプレイヤーとして勿論優れていたけど、
時代の先端を常に捉え、貪欲に打ち込みやマシンも導入したのがすごいと思う。
こうした、新しいグルーヴを作り出すことを競い合うカルチャーは、
ソウルミュージックそしてレゲエの正しい伝統といえる。

ロック系だと、ローリング・ストーンズの「UNDERCOVER OF THE NIGHT」に
スライ・ダンバーが参加しているのが忘れられないし、
山口冨士夫率いるティアドロップスの「谷間のうた」も
スライ&ロビーだった。

ある意味、節操なく仕事をする姿勢は、
”金さえ払えば誰でも乗れる”=TAXIレーベルのやり方だったのかも?

スライ&ロビーのアルバムを久々に聴いてみているが、
やはり素晴らしい。
これまでにも聴ききれないほどの多くの作品を出しているので、 この機会にしっかりと聴いて、スライ&ロビーの二人への追悼としたい。

2026年1月12日月曜日

NEW ORDER

NEW ORDER、といってもニューウェイブのバンドのことではない。
「新しい秩序」、2026年のこの世界のことだ。

トランプは南米ベネズエラに爆撃を行い、大統領を拉致した。
いったい何の根拠があるのか疑わしいが、麻薬のアメリカへの流入が理由らしい。
そして目的は石油であり、南米への影響を強める中国への牽制のようだ。
もはや法の支配、世界の平和が大義名分ではなくなり、
力の時代に変わろうとしている。

経済や外交ではなく軍事力。
アメリカと中国、ロシアが世界を分割統治するようなそんな時代。

トランプはグリーンランドがアメリカに必要だという。
デンマークの統治下にあるが、そんなことは関係ないと言わんばかり。
中国、ロシアと対抗するにはアメリカが統治すべきだという。
カナダも51番目の州になるべきだと言っている。

考えてみれば、この80年近くが特殊だったのかもしれない。
世界大戦の後の共産主義国家との対立があり、
アメリカの市場開放をすることで、日本をはじめ多くの国を味方につけてきた。
唯一アメリカに戦争を挑んだ日本は、敗戦を経て
アメリカの同盟国となり、その代わりに経済的な発展を得た。
その中で、多くの文化、つまりソフトパワーでアメリカに魅せられてきた。
映画、音楽、ファッション、食文化・・・。

我々が愛するロックンロールだって例外ではない。
圧倒的に豊かなアメリカの文化こそが、憧れだった。
20世紀半ばからの文化は、おおよそこうしたアメリカへの憧れや親近感が
根底にあったと思う。

しかし、アメリカは今、自分たちの扉を閉じようとしている。
21世紀も四半世紀が過ぎ、これからの時代は20世紀と明らかに違うものになるのだろう。
強大な帝国どうしが鎬を削る、戦乱の時代かもしれない。

19世紀や20世紀と決定的に違うことがあるとすれば、 経済はかつてないほど一体化していること
SNSやインターネットを通じて、世界中の人々が繋がっていること
だと思う。
もっとも、それが必ずしも良い結果をもたらすとは限らない。
とりわけSNSは、フェイクと偽情報に溢れかえっている。

いったいそんな時代をどう生き抜いていけばよいのか、
困難な状況と言わざるを得ない。
でも悲観をして立ち止まるわけにはいかない。
一人一人は非力でも、みんなが少しずつでも賢明であれば、
きっと世界はマシになる。

今はそんな時代の変わり目に、この先どうするのかっていう瀬戸際なのだ。




NEW ORDERは高校生の頃に少しだけかじった。
当時毎号読んでいた「Rockin' On」で毎号のように取り上げられていたから。
正直言って全くハマれなかったが、久々に聴いてみるとなんだか懐かしい。
この曲「Blue Monday」は常に話題だったような記憶。

2026年1月7日水曜日

BOBBY RUSH LIVE! 愛すべきブルーズマン健在

今夜はビルボードライブ東京で、大好きなブルーズマン、
BOBBY RUSHのライブを堪能。
ボビーのライブを観るのはいつぶりだろうか。
ビルボードのHPには14年ぶりの来日、とあるのでそれ以来だろうか。
今年で92歳となるボビーだが、こうして日本に来てくれることが本当に嬉しい。

ステージに立ったボビーは、92歳とは思えぬ若々しさで、
声もすごく良く出ていた。
六本木の割とおしゃれな会場のビルボードライブを、
アメリカ南部のダウンホームのクラブでのチトリン・サーキットのような空気に変えてしまう、
そんな最高にファンキーでブルージーな内容だった。

数曲歌った女性のシンガーは、確実に歌よりもお尻の大きさで採用された気がする。
そんなことを言ったり書いたりすれば、今の時代”不適切”なのかもしれないが、
ブルーズはそもそも不適切な音楽だったりする。
前回、その前だったか来日した時はビッグなヒップの女性二人が、
客席に腰を降りまくっていた記憶がある。
ボビーは、ハープも吹きまくるし、途中でギターも弾いてくれた。
自分は70年代から80年代のファンク・ブルーズ路線のボビーが大好きなのだが、
どシンプルな演奏、ブルーズのフォーマットの楽曲であっても、
ファンキーをぷんぷん感じさせてくれるパフォーマンスだと思った。

感激したのは、スピリチュアルがルーツとなる「Swing Low, Swing Down」を演奏してくれたこと。
あらゆるブラック・ミュージックの根源、ルーツとなっていくこの楽曲を
じっくりとボビーの歌で聴けたことは感無量だった。
多くのカバー版が存在するが、もちろん自分の中ではステイプルズ・シンガーズ、
そしてパーラメントのグレン・ゴインズの歌声が頭のなかでリンクしていた。
ボビーのライブはたっぷりと90分以上。
やっぱりブルーズは生でこうやって感じるのが最高だ。
所謂ギター しばらくはブルーズばかり聴くことになりそう。

また是非日本に来て欲しい。

2026年1月5日月曜日

コーヒー・ルンバを聴きながら

アメリカがベネズエラを爆撃し、大統領を拘束しアメリカの裁判所で裁くのだという。
いったいなんの法的根拠があるのか疑わしいが、
ベネズエラから流れてくる麻薬のことを指摘していたが、
本音はどう見ても石油資源だった。
いったい今は何世紀なのだろうか?
帝国主義、覇権主義は蔓延った19世紀、20世紀前半に逆行しようとしている。
トランプもそれを当然と思っているフシがある。

ベネズエラという国は、行ったことがないし友人がいるわけでもないのだが、
どんな国でどんな音楽があるのだろうと調べてみたら、
あの有名な曲「コーヒー・ルンバ」がベネズエラが発祥だと知った。
Mimiさん(小林泉美さん)とも一緒に演奏をした、日本でもとてもよく知られた曲だ。

もともとは、”Moliendo Café”というタイトルで、
1959年代にウーゴ・ブランコによって作られた楽曲だが、切ないメロディのこの曲には日本語の歌詞もつけられ、
日本で大ヒット。
今では歌謡曲の定番だろう。
西田佐知子やザ・ピーナッツにはじまり、多くの歌手がカバーをしている。
実際にライブで演奏するときにも面白くてたくさんカバーを聴いた。

スペインの侵略時代もあり、黒人奴隷も連れてこられた時代を経て、
音楽はまさにミクスチュア、さまざまなルーツを持っているように感じる。



それにしても、この先世界はどうなるのだろうか。
トランプは、隣国コロンビアについても言及していたし、
デンマーク領の「グリーンランドも欲しい」とはっきり言っていた。
20世紀後半の、アメリカが世界の警察だった時代は完全に終わり、
武力による統治が当たり前の、新しい帝国主義の時代になるのだろうか。
もうロシアのウクライナ侵攻も、中国の台湾統一に向けた威嚇も止められなくなりそう。
トランプはいずれ、ロシアや中国と世界を分割統治する話をするのではないだろうか?

さて、日本はどうする?
総理大臣はなんとも気の抜けたコメントを出していた。
結局アメリカを非難できないし、彼女が見せた属国魂そのもので、
この状況を乗り切るつもりなんだろう。
なんとも悲しいし情けない。

2026年1月1日木曜日

HAPPY NEW YEAR 2026!!

HAPPY NEW YEAR 2026!!!
今年はFREEFUNKの30周年の記念すべき年。
この30年をやってこれたことに、支えてくれた人、支持してくれた人、
みなさんに本当に感謝。

そういうわけで今年は、できるだけ充実したライブを色々とやりたい。
できるなら、ツアーも久しぶりに行いたいが、
インバウンドの影響もあって、ツアーの費用が高くなっているのが懸念か。
やりようはあると想うので、考えたいところだ。


昨年末にかつての曲の配信も行ったけれど、
他にもまだいくつか楽曲があるので、この機会にリイシューという形で、
配信をやってみようと思っている。

もちろん新しい曲も。
作ると言いながら、なかなか実現していないのが心苦しいが、
忙しいを言い訳にせず、今年は自分の時間を確保して作っていきたい。

世界は相変わらずきな臭くて、寛容さを失いつつあるようにも感じる。
音楽やエンタテインメントは、平和があってからこそ成立するもの。
どうか、戦争や紛争がなくなるようにと心から願う。

May The Peace Be With You、ピースのココロだ。