谷川俊太郎さんが亡くなったとのニュースを見た。
現代を代表する詩人だった。
同世代の人だと、中学校の教科書に掲載された、
「朝のリレー」が印象深いのではないだろうか。
自分もこれが谷川俊太郎という人の名を知るきっかけだったし、
「朝をリレーする」という感覚がとても新しく思えて、
興味を持つきっかけになった。
高校生の頃は、音楽と合わせて文学にも興味を持ち、
小説を読んだり、中原中也なんかの詩を読んだりするようになっていた。
そんな中でも谷川さんは新聞や雑誌、そしてテレビでもよく見かける、
いわば日本の詩人代表という感じだった。
大学は文学部を選んだのだけど、T.S.エリオットやジョイスなど、
20世紀の現代詩、現代文学を専攻したのも、今思えば10代で出会った、
谷川さんの詩がきっかけなのかもしれない。
大学生になり、改めて谷川さんの詩集を書店で買って読んだが、
難しい言葉使いや、難解な表現はせずに、
シンプルな言葉を紡いでいくその作風がとても好きだった。
あの頃手に取った詩集は、『詩を贈ろうとすることは』とか、
『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』、
『コカコーラ・レッスン』とかだったと記憶している。
以来、詩集を何度か手にして読んだりしていた。
久々に谷川俊太郎さんの詩集を手に取り、
詩を感じたい。
不思議と家の書棚から、すぐに本が見つからないので、
週末あたりは本屋さんを巡ってみようと思う。
谷川さんの作品といえば、アニメ「鉄腕アトム」の主題歌の作詞も有名だ。
でも、敢えてここに掲載するのは、万人が知るその曲ではなく、
同じく手塚作品だが、映画「火の鳥」の主題歌。
作曲はなんとミシェル・ルグラン。
2024年11月19日火曜日
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