パリのオリンピックが開幕したので、テレビは連日中継で色々な競技を放送している。
柔道やスケボーなどは日本人選手の金メダルも出て、盛り上がりそうだ。
全編を見たわけじゃないので、あまり詳しく書けないけど開会式がなかなかカオスだった。
物議をかもすことを前提にプログラムを演出しているようにも感じた。
実際、じぶんの周りでも賛否両論だ。
個人的にはちょっとグロテスクだなと思ったが、のちのちに評価が変わる類の
アートのようにも感じた。
フランスという、革命によって共和性に至った国の、国民性や歴史背景もあるかもしれない。
自分の記憶の中で一番古いオリンピックは、モスクワオリンピックだ。
そう、多くの国がボイコットした1980年のこと。
まだ8歳の子供だったから、大してその背景はわからないままだったけど、
何やら難しいことがあるんだな、と感じた記憶がある。
その4年後のロス・オリンピックは中学生だったから、
テレビでも釘つけで見たし、カール・ルイスなどアメリカ人選手の活躍が印象深い。
このロス五輪こそが、オリンピックが商業主義になったきっかけだともいう。
その後の1988年のソウル・オリンピックのときはもう高校生で、
正直スポーツやなんかに興味を失っていたから、
あまりテレビを見た記憶がないが、それでもベン・ジョンソンは衝撃的だった。
でも、どちらかといえば開催の前に起きた大韓航空機爆破事件とか、
朝鮮半島の二つの国は、ちょっと物騒だなという印象が強かった。
この頃はまだ、韓国は”近くて遠い”存在だったとおもう。
1992年のバルセロナ・オリンピックはよく覚えている。
大学生だったけれど、当時渋谷にあったスペイン料理店でバイトをしていて、
オリンピックの影響もあってこの夏は驚くほどお客さんが連日きた。
なので、どちらかといえばオリンピックの競技や試合そのものより、
強烈なオリンピックブームを、働く身として体感をしたという印象だ。
1996年のアトランタは、社会人になっていた。
開会式でモハメド・アリが登場したのは感動的だった。
しかし、すっかり商業主義に陥ったオリンピックは、アメリカでの開催が一番よく似合うように思ってしまった。
これ以降のオリンピックは、テレビで見かけることはあったけれど、
もうそのシチュエーションなんかは思い出せない。
強いていうなら2021年の東京オリンピックだろうか。
本当にやるのか?という状況で行われた、不発のオリンピックだった。
選手それぞれにとっては、大きな晴れ舞台だろうし、
このために一生懸命にやってきたのだから、頑張ってほしいと思う。
一方で、強欲で利権まみれの主催団体のことを思うと、
とても複雑な気持ちにもなるものだ。
カール・ルイスは当時テレビでの露出もすごかった記憶がある。