2024年10月29日火曜日

時代の変わり目

昨日の衆議院選挙。
予想以上に、与党の自民党と公明党は厳しかったようで、
過半数も割れている。
立憲民主党と国民民主党、れいわ新撰組あたりは躍進した

与野党が絶妙なバランスなので、
かつての安倍政権の頃のような、強引な政権運営はできなくなると思うし、
それが今回の民意だった気がする。
「調子に乗るなよ」という。
おかしなカルト教団に支えられた連中や、裏金を当たり前にやってた連中も、
完全ではないがかなり淘汰されてよかった。

場合によっては、与党と野党が入れ替わるのかもしれないけれど、
その場合でも絶妙なバランスである事に変わりはない。
立憲民主党もかつての民主党政権で失敗をした人たちだ。
そのことを皆忘れてないと思う。

政治がゴタついている時代は、過去にも多くあったけど、
2024年の現在、すべての政治家とりわけ国会議員が意識すべきなのは、
どんな政権であれ、経済や国民の暮らしがめちゃくちゃ大事で、
日本は海外に成長率で置いてきぼりをくらっていて、
国民はそのことをとても怒っているし、意識しているということだ。
もはや誤魔化すことは出来ない。

世界の諸外国との賃金格差や、税金や社会保障の負担率など、
かつてないほど、僕らは神経質になっている。
日本が豊かで安全な国だったということが、
最悪終わってしまうかもしれないという危機感がある。
こんなグラフを、この航海日誌に貼り付ける日が来るとは、
思ってもなかったけど、腹立たしいので置いておく。

グラフは、厚生労働省の資料より。



















時代の変わり目に来ていると感じる。
今回、投票率が低かったのは残念だけど、
怒っている人たちが行動したのはちゃんと結果につながったのではないだろうか?
SNSで声高に叫ばなくても、投票できちんと自分の意思を示した人がいたんだと思う。

以前にもこの曲は取り上げたけど、
大好きなポール・ウェラー兄貴の名曲なので、
何度でも掲載。
The Style Council - Shout To The Top



2024年10月22日火曜日

秋も深まる手前かな?

昨夜はFREEFUNKライブ。
いつも大体16時ぐらいには家を出て、新宿に向かうのだけれど、
その前の日はとても暑くて気温も30度近くあったので、
デニムシャツを一枚だけ羽織って出かけた。
そしたら、思いの外寒くて、ああようやく秋になるんだなと実感。
正直なところ、ここに至るまで半袖Tシャツや短パンで過ごす事も多かったし、
冷たいアイスコーヒーや麦茶が美味しいし、
もはや一年の半分は夏のような感覚だった。

ちょっと前までは、10月ぐらいは長袖や、ジャケットを羽織ってるのが
当たり前だったように思う。
でもこの数年、10月でも暑くなってしまった。

ようやく秋が深まる、手前なのだと思って、
心地よい季節を待ち望みたい。
北海道ではすでに雪も降っているらしい。
東京でも、秋はあっという間に終わってしまうだろう。

FREEFUNKライブは、この二回おやすみだった桃花も復活。
あいにくESPは参加できなかったので、フルメンバーでのライブでは
なかったが、内容はこんな感じだった。

FREEFUNK LIVE
at Golden Egg, Shinjuku

set1 1. Freefunk Shuttle
2. カセットテープ
3. 真夜中のドア
4. あふれるリズム
5. Mothership Connection
6. I Never Thought
7. Baby I Love You
8. 人間解放戦線ブギー

set2
9. Electric Lady
10. How Come You Don't Call Me
11. ミライ (Juju)
12. レコード
13. Jump & Shoot
14. Not Just Hot But Spicy
15. 紫の夜
16. 森羅万象
17. 犬になれ!

次回ライブは11月10日、同じく新宿Golden Eggにて。
たぶん年内最後になりそうな感じだ。

2024年10月6日日曜日

Electric Lady Studios

ジミ・ヘンドリクスの生涯最後の録音となる、1970年の6〜8月のエレクトリック・レディ・スタジオでの
音源を集めたコンピレーション「Electric Lady Studios : A Jimi Hendrix Visions」がリリースされた。
本当はジミの命日の頃に合わせた発売日が告知されていたが、
遅れて10月になったみたいだ。

ずっしりと重たいアナログ5枚組を購入したので、手にした時の実感はものすごい。
そしてブックレットもLPサイズで大きいので、見応えがある。
特典のブルーレイは日本語訳がないけど、これは仕方ない。

内容はというと、ジミが最後に取り組んでいた楽曲が中心で、
のちにそれは「First Rays Of The New Rising Sun」として纏められた、
幻のアルバムの完成系一歩手前の録音ということになる。

「First Rays Of The New Rising Sun」は自分にとって、
いまだに聴くたび新鮮な気持ちと発見がある、ライフタイムアルバムだ。
ジミの生前の作品ではないので、完成系ではないけれど、
驚くほどの完成度、そして新鮮さ。
未完成であるが故に、無限に広がる可能性や、未来を見出してしまう。


その点では今回のコンピレーションは、完成に至るまでの習作や、 アレンジの過程を聴かせてくれるもので、まるでジミの最後のスタジオワークに
立ち会っているかのような感覚になる。
マニアックな内容なので、ジミ・ヘンドリクスを聴きたいという人に、
最初におすすめする類ではないけれど、
どっぷりとジミに浸ってしまったひとなら、避けて通れない沼のような作品だろう。

何本もダビングして重ねられた、虹のようにカラフルなギターサウンドが、
「First Days Of The New Rising Sun」の特徴の一つだと思っているが、
このコンピの中では、ダビング一切なしの”素”の録音もある。 デモ録音だろうか、バンドメンバーにコードや展開をジミが言葉で指示しながら
演奏をしているものもある。

新たな日が昇る最初の光を捉える前の、
夜の闇の中で奮闘する、天才音楽家の限りなくレベルの高い演奏を
たっぷりと楽しめるコンピレーションだと思う。




















2024年10月2日水曜日

マーク・ボランを想う

 9月30日はT.REXのマーク・ボランの誕生日だった。
存命なら77歳。喜寿だ。
もっとも、そういった事とは無縁の30歳目前で交通事故で世を去ってしまった。
中学生のときにT.REXを聴いて以来、
ずっと夢中で聴いていた。

"20th Century Boy"のイントロのギター。あれだけで打ちのめされた。
最初に買ったCDはT.REXの「電気ノ武者」=Electric Warriorだ。

誕生日、あるいは命日の9月16日近辺だったからか、SNSにはマーク・ボランの映画やエピソードがたくさん流れてきた。



中学生の時の読んだマークの伝記本にも出てきた、
TV番組「MARC」は、今やYouTubeでしっかり見る事ができる。
その点ではいい時代になったと感じる。




番組はマークの死で打ち切られてしまうが、
長年の盟友でありライバル、デヴィッド・ボウイとの共演はとても美しく儚い。
2人とも、もうこの世にはいない。
時間切れだったのか、いいところで映像というか番組が終わってしまうのが、
ある意味マーク・ボランらしく感じてしまう。

T.REXで大好きな曲はいっぱいあるんだけど、
ちょっとマイナーかもしれないがこの曲はめちゃくちゃ聴いた。
それもタイトルどおり、10代の頃に。

”10代の夢はどうなってしまったんだ”というもの悲しいバラード。
軽快なロックンロールやブギーが代名詞だったマーク・ボランの
珠玉のバラードだと思う。
グロリア・ジョーンズと結ばれた時期だから、
ソウルミュージックの雰囲気も漂わせつつ、どこか儚げな曲だ。
儚くて、玩具のように壊れてしまいそうなのが、マーク・ボランの持ち味だと思っている。