Roy AyersとPete Rockの共演ライブを六本木ビルボードライブで見てきた。
Roy Ayersを見るのは何年ぶりだろうか。
多少年はとった感じはしたけど、元気だった。
若いバンドメンバーも含めDrums、Bass、Keyboard、Key & sax、Back vocalの5人を従えた鉄壁の演奏。
インプロビゼーションやアドリブもお手のまま。たぶんぶっつけ本番なんだろうけど、普段からやっている事、やれる事を思うままに演奏している感じで、余裕を感じた。
途中、演奏中にレコードバッグとMacBook Proを持ってPete Rockがステージに登場。ヘッドフォンやオーディオインターフェイス、電源などをつないでスタンバイする。
Pete Rockがどういう立ち位置で参加をするのか興味があったのだが、
基本的には
・オケだし(コレはMacBook Proから?)
・ターンテーブルを使ってスクラッチ
だった。
ただ、バンドがオケに併せて演奏をするスタイルのため、Peteの出す音は埋もれてしまっていたように思う。
ターンテーブルでのプレイは解りやすかったが、Pete Rockファンにとってはどうだったのかな?
僕はヒップホップについては門外漢といっていいほど詳しくないが、一般的にPete Rockのイメージといえばトラックメイカーであり、あまりターンテーブリストという感じじゃないので、意外といえば意外だったのだ。
ただ、こういうすごい演奏力を持った人たちを混じる上では、スクラッチという解りやすい加わり方が選択の一つだったのだと思う。
Pete Rockがジョイントしてからは、Roy Ayersの有名曲、ヒット曲を中心とした選曲。どうりで前半はインプロビゼーションが多いわけだ(笑)。
ヒップホップのトラックメイカーと、生演奏のバンドがジョイントする事の限界も正直言えば感じたライブだった。
ヒップホップ門外漢とはいえ、仕事などでも90年代半ばにはPete Rockの名前は知っていたし、C.L.Smoothとの一連の作品はソウル/ファンクが好きな僕の心をもつかむようなかっこよさがあった(一時結構インストアルバムを聴いていた)。
BBEからリリースしたインストアルバムもかっこよかったし。
そういう前提もあり、何か新しいアンサンブルが出来るのではないかと期待もしたのだけど、やはり難しいのかもしれない。
ヒップホップと、ソウル/ファンクは音楽的に相性は良いし、そもそも系譜は同じなのだけど、演奏や曲を作るアプローチには違いがある。
ましてライブともなると、その差は鮮明になるのじゃないかと思った。
これがラッパーの参加であったり、同じヒップホップでもThe RootsにRoy Ayersがジョイントする、というような企画であればかなり違ったかもしれない。
とはいえ、会場はソウル/ファンク/ジャズのファンから、ヒップホップのファン、かつてB-BOY/B-GIRLだったと思われる雰囲気の人たちが入り混じり、世代を超えたアーティストが同じステージに立っているという、いい雰囲気のライブだった。
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