2023年9月20日水曜日

『Wattstax(ワッツタックス)』を映画館で観た!

今日は京橋の国立映画アーカイブで、映画『Wattstax(ワッツタックス)』を観てきた。
人生のNo.1映画だ。音楽映画というジャンルに限らず、あらゆる映画でこれほど繰り返し観て、
サウンドトラックも、MCが空で言えるほど聴いたものは無い。
手元にはDVDを持っているが、映画館の大きなスクリーンで鑑賞するのが夢だった。
そんな夢を叶えてくれたぴあフィルムフェスティバルの方々、そしてピーター・バラカンさんには心から感謝と敬意を表したい。

映画を大画面で観て、改めて感じたことは、
このフィルムは極めて貴重な、1970年代のアメリカの黒人社会を捉えたドキュメンタリーということだ。
市井の人々、老若男女が思いを語ったり議論したりする。
ときおり登場するコメディアンのリチャード・プライアーは狂言回しのような役割でもあるが、
彼の話す内容もまた、この当時の社会や人々を捉えた貴重な内容だ。


初めてこの映画を観たのは19歳だか20歳だったころか。
レンタルビデオで借りて、感激をしたことを今でも憶えている。
当時は「もっとライブシーンが観たい」と思ったが、この歳になると、
あらためてドキュメンタリーの部分が素晴らしいと気づいた。
むしろ音楽と社会を同時に見せていく手法がこの映画を貴重なものにしている気がする。

何度も繰り返し観たライブシーンはどれも感動だったが、
とりわけ大好きで映画のハイライトとも言えるルーファス・トーマスのライブ。
登場するなりファンキーで最高。
「俺って決まってるー?」なんて言ってマントを広げれば、
全身ピンクのスーツだけど半ズボン。最高!
DVDで見るときはいつもニンマリしてしまうのだけど、
大きなスクリーンで、踊るルーファスを観て思わず涙が溢れてしまった。
「この人をずっと好きでよかった」とか「この人のライブをなんとか見ることできたんだな」とか。
色々な想いが巡ってしまったのかもしれない。
全然泣けるシーンでは無いが、胸に迫るものがあったのは間違いない。

登場する全てのライブが最高なのは間違いない。
映画としても絶対のおすすめ。
日本でこうして公開されるのは滅多になさそうで、
明日9月20日(水)も同じ場所で公開されるそうなので、
もしワッツタックスを未体験の人がいたら、是非大きなスクリーンで最高の音楽ドキュメンタリーを体感してほしい。

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