本当に悲しいニュースだ。
大好きなアーティストでありアイドルの一人、シュガーフットが亡くなってしまった。
オハイオ・プレイヤーズのギタリスト/ボーカリストとして活躍をしたシュガーフット。
2年程前に六本木のビルボードライブで見たのが最期になってしまった。
その時の日記はコチラ。
あの時もだいぶ弱った印象があったから心配ではあったけれど、
また会えるんじゃないかと思ってたから、悲しい。
シュガーフットは、ファンクバンドにおけるギター&ボーカルの
役割を決定づけた人だと思っている。
器用なギタリストでもないし、
派手なソロプレイをするタイプでもないけれど、
カッティングを基本にしつつもブルージィーなリフを入れたり、
ギターと歌でのインタープレイを入れたり、
「ファンクバンドのギターと歌担当はかくあるべし!」というのを作った人だ。
その影響はたとえば
Con FunkShunのマイケル・クーパーとか、
SlaveのDraqとか、
何よりZappのロジャーにモロ出ていると思う。
(ロジャーは元々ギタリスト)
僕自身もすごく影響を受けているし、
ファンクバンドでギターを弾く時の果たすべき役割と、
こんな風にやってもいいんだという「自由さ」を教えてくれた一人だ。
勿論好きなアーティストはいっぱいいるんだけど、
Man With A Guitar=ギターを持って歌う男
といえば、僕の中では
ジミヘン
ジョニー・ギター・ワトソン
シュガーフット
だ。
皆ブルージィーで、ファンク。
エンタテイナーで、ちょっと、いや、かなりエッチ。
これがあるべきファンクバンドのギターと歌担当の姿だと
今でも思っている。
シュガーフットのオハイオ・プレイヤーズは通算で4回観た。
最初は1994年、シカゴで。
たまたま泊まったホテルのすぐ目の前の会場でやっていたので、
チケットを買って観にいった。
このライブは出演者も凄くて、客席も会場の99%がブラックの方だった。
日本人は僕一人だったと思う。
でも皆優しかったし、自分の後ろに座っていたかなり美人なお姉さんに
呼び止められて「ファンク好きなの?」なんて話をしたり写真を一緒に撮ったりしたのも、
なんだか良い思い出。
ちなみに共演はバーケイズにギャップ・バンド。
これでチケット30ドルしなかったかも。
その後は日比谷野音のイベントに、横浜のベイホール、
そして最期となってしまったビルボードか。
どのライブも大幅に内容が変わることはなかったが、
シュガーフットの一挙手一動足を全部見逃すまいと、
見ていた。
FREEFUNKでは数年前にオハイオの「Sweet Sticky Thing」を録音し、
フリーダウンロード用に配信をしている。
ライブでも定番レパートリーとして演奏をしている曲だ。
この曲の素晴らしさは語り始めればキリがないが、
これまた
「ファンクバンドのスウィートナンバー、かくあるべし」
という位置づけの名曲だと思う。
大好きなオハイオの曲は多いが、やはり思い入れも含めて
たくさん演奏をしてきたこの曲の、僕らの演奏を心をこめて
シュガーフットには送りたい。
ありがとう、シュガー。
Thank You Sugarfoot, Rest In Peace...
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